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日の丸を背負う北大生 いざ2022・北京五輪へ

フィギアスケート・羽生選手の二連覇や、「そだね~」で一躍有名になったカーリング女子・LS北見の活躍に日本中が熱狂した2018・平昌五輪

私もテレビにかじりつきながら応援しました。(バリバリの受験期中でしたが)

世界を舞台に活躍する選手たちを見ていると、感動や勇気をもらえる一方、雲の上のような存在に感じてしまいます。

平昌五輪の日本代表になんかには会えないと思うな。きっと無理だよね。

早〇田とか△応とか関東の大学ならまだしも、北大なんかにいるわけがないよね。

いや、いないよ。絶対いない。…と思っていたら、いました。

いや、いらっしゃいました

 

平昌パラリンピック日本代表  

星澤 克(ほしざわ まさる)選手

 

 

クロスカントリースキーとバイアスロンの選手です。

日本代表の北大生!?すごい!と思ったそこのあなた、まだ早い。

実は星澤選手、現在北大一年生。

ん?んん?んんん?

平昌五輪と大学受験、見事なダブルブッキング!!!!

まさに文武両道。

北大生の皆さん、地区大会優勝くらいじゃ、恥ずかしくて文武両道の「ぶ」の字も言えません。(笑)

ということで、今回はそんな星澤選手を取材してきました!

 

過酷すぎる平昌五輪前

 

 

ー星澤選手、今日はよろしくお願いします。

こちらこそお願いします。

 

早速ですが、星澤選手は現在一年生ということで、五輪と受験の両立はかなり大変だったんじゃないかと思うのですが・・・。

そうですね。センター試験前まではいったん練習から離れて受験勉強をしていました。センター試験終了後は、合宿や五輪前最後の国際試合。そして二次試験の後すぐに平昌五輪でした。

 

ーうわ~~。かなりのハードスケジュールですね。

そうですね。平昌前はトレーニング不足でコンディションとしては最悪でした。ここ最近はパラリンピックの選手でもプロ化してきて、海外の選手は特に競技に専念している人がほとんどなんですよ。そんな中で勉強も競技も両立しながら続けるのは大変ですが、学生であることを言い訳にしたくはないですね。

 

すごいっっ。部活を言い訳に定期テストで赤点を取ろうとお構いなしだった某大学生(私)とは、格が違います。

 

競技との運命的な出会い

 

ーそんな星澤選手、どのマスコミに対してもクロスカントリー・バイアスロンという二つの競技を選んだ理由を「世界を目指せる競技」だからだと答えていました。

 

2010・バンクーバー大会に出場した新田佳浩選手へのあこがれから競技を始めました。僕自身はあまり明確に覚えていないのですが、バンクーバー大会の時はテレビにかじりついて観戦していたそうです。

 

新田選手は星澤選手と同じようなハンデキャップを持つ選手。だからこそ、星澤選手に強いあこがれを抱かせたのかもしれません。

 

 

ーまさに競技との運命的な出会いだったんですね。

ところで、オリンピックに出場するアスリートの中には夏季も冬季も五輪に出場するアスリートもいますが、星澤選手は現在夏季五輪への出場は考えていますか?

僕は、今のところ考えていないですね。少なくとも学生の間はクロスカントリー・バイアスロンに専念しようと思っています。

 

JagaJaga編集部の質問に一つ一つ誠実に答える星澤選手。競技に対する真剣な姿勢も垣間見えました。

一方で、競技以外では普通の男子学生らしい一面も。実は、大の乃木坂46ファンなんだとか。

 

ー試合にアイドルグッツを持参したりもするんですか?

はい、リラックスするために持っていったりしますね。平昌にも持っていきました。あと大学入試にも。(笑)

 

ートップアスリートってとてもまじめな人なのかなと思っていました。

アスリートも普通の人間ですから。(笑)僕の周りの選手だとゲームに熱中する選手もいますね。

 

※6月1日、2日、3日に開催された北大祭。ここに乃木坂46のメンバー斉藤優里さんと衛藤美彩さんが出演。
【乃木坂に有名芸能人】今年の北大祭は豪華すぎる。

https://hu-jagajaga.com/uncategorized/5958

 

いざ2022・北京五輪へ

 

ーでは、最後に星澤選手の今後の目標を教えてください。

まずは、なかなか勝てない川除大輝選手に勝ちたいです。年齢は僕の一個下ながら、競技に関してはいつも僕の一歩前を行く選手で。これからもっと練習して彼と切磋琢磨したいですね。それから2022・北京五輪。メダル獲得といいたいところですが、まだ僕の前には「入賞」という壁があるので。まずは確実に入賞を狙っていきたいです。

 

各国の選手が国を背負って戦う四年に一度の特別な舞台。選手たちには私たちが想像することもできないほどのプレッシャーがかかっていることでしょう。しかし、だからこそ、勝った時には他の国際試合では見られない選手の表情が見られたと星澤選手は語ってくれました。

 

160㎝と小柄な星澤選手。中学生の時から競技を始め、こうして世界の舞台で戦うことができるのは、あこがれの選手との出会いや唯一無二のライバルの存在、そして何より星澤選手自身の努力の結果に違いありません。

無力にもJagaJaga編集部には応援することしかできませんが、星澤選手の今後の活躍を楽しみにしています。

星澤選手、ありがとうございました!!

 

 

星澤克(ほしざわ まさる)選手
北海道立命館慶祥高校出身。現在は北海道大学総合入試理系で勉学に励む傍ら、競技スキー部にも所属している。160㎝55㎏と小柄な体格ながら2018・平昌パラリンピックに日本代表としてクロスカントリーとバイアスロンに出場。大の乃木坂好き。

 

 

About なかい りよう

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1999年生まれ。静岡出身。中学・高校と部活漬けの毎日を過ごす。 その後、痔と血尿に悩まされる受験生活をへて、晴れて北海道大学に入学。 直近1年間のマイカー走行距離は32000Km。 趣味は、温泉・クリームパン食べ比べ・札幌-静岡間長距離ドライブ