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不審者侵入、北大側からの具体的な対策は無く

 29日の18時半ごろ、北海道大学構内(札幌市北区)に刃物を持った不審者が侵入した恐れがあるとして一時大学側が警戒アラートを発表した。この警戒アラート自体は同日の21時ごろに解除されたものの、大学は今後も具体的な対策をとる予定はないとしており、学生からは不安の声が出ている。(永津篤史)

 29日の18時ごろ、北大の構成員が閲覧できる学内メールアドレス宛に「ALERT 不審者の侵入について」という連絡が一斉送信された。メールでは、刃物を持った不審者が学内に侵入したと警察から連絡を受けたと書かれており、犯人の背格好や服装なども記載されていた。もっともメールだけでは、広大な大学構内のどのあたりに犯人が出没したのかが明らかではなく、警戒を各学生に丸投げしてしまっている点でも不安の声が出ている。法律を専攻しているという学生(21)は、「大学からの連絡があったとき、パニックになりました。広い構内のどこに犯人がいるかもわからないし、とりあえず近くにあった部室に入って中から鍵をかけました。大学側にはもっと詳細な情報発信をしてほしいし、大学内の各建物を施錠するなど積極的な対策を取ってほしかった」と大学側の対応に不満を漏らした。

 今後の対策に関する質問に対して、大学側は今回の件に係る負傷者や目撃者はいなかったとした上で、「今後も警察署との連携を密にして参ります」と回答し、具体的な対策を取るかどうかを明言しなかった。

 今年6月に津田塾大学(東京都小平市)に不審者が侵入した際には、大学側が自動ドアの施錠や学生の避難誘導により被害を積極的に防いでいた。

About 永津篤史

「恋」と「法律」に振り回される法学部3年。 「縁」を求めて、今年5月にJagaJagaに加入。 夜はメンヘラ気味になるので、記事はお天道様が出ているうちに仕上げるのが自己流。家系ラーメンが1番の好物。 偉大な先輩方に早く追いつきたい!!