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不正な解答依頼に注意、応じた大学生にも共犯リスク

 大学入学共通試験(旧センター試験)まで残り1ヶ月を切る中、北大は「大学入学者選抜における不正行為防止」というタイトルで、学生らに不正な解答依頼に応じないように注意を促した。2年前(2022年)の共通試験では、女子大生(当時19)が問題用紙を撮影し外部へと送信していたことが明らかとなり、スマートフォンを用いた入試不正に注目が集まっていた。

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 入学試験の不正行為は「偽計業務妨害罪」の構成要件にあたるとされている。また不正行為を働いた受験者だけではなく、不正行為である認識と意思連絡ある中で不正行為に加担した大学生も実際に問題の解答を提供したという役割の重要性や報酬を得ていた点が重視されて、共同正犯や幇助犯として罪責を負う場合があるという。大学院で刑法を専門に研究している男性は「刑法上、たとえ自ら犯罪の実行行為に出ていない場合でも、共謀共同正犯として実行者と全く同じ責任を負うこともあり得る。絶対に犯罪には加担しないという強い意思を持って、対応してほしい」と警鐘を鳴らした。偽計業務妨害罪は3年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金とされ、2年前の女子大生は家庭裁判所へと送致されていた。

About 永津篤史

「恋」と「法律」に振り回される法学部3年。 「縁」を求めて、今年5月にJagaJagaに加入。 夜はメンヘラ気味になるので、記事はお天道様が出ているうちに仕上げるのが自己流。家系ラーメンが1番の好物。 偉大な先輩方に早く追いつきたい!!