魅力的な農家像を求めて
ここからはすこし農場の話をします。
アメリカと聞くと、皆さんマクドナルドやコストコなどのとにかく安い食べ物のイメージがあるんじゃないでしょうか。
実際僕もそうだったんですが、今働いている農場はその対極にあります。
味の良い野菜を環境にやさしい方法で作り、それに見合う値段で売る。
サンフランシスコという大都市が近いから出来る商売ですが、このやり方が僕はとても気に入っています。
商品の売り方もユニークで、ファーマーズマーケット(対面販売)や、CSA(野菜の宅配)など、さまざまな方法を取り入れています。
CSAというのは特に面白くて、事前にお金を払う仕組みになっており、農場の経営を考える上で非常に良いやり方だと思います。これで卒論書きたい。
*7月第1週のファームレター(農場からのお便り)は僕が書きました!
大学1年以来の英作文ですが良かったら読んで下さい笑
http://fullbellyfarm.com/farm-news/
マーケットは僕も週1で手伝いをさせてもらっていて、接客などをやりますが、お客さんが自分達の育てた野菜を喜んで買ってくれるのは楽しいです。
ちなみに都市が近いと言いましたが、それはアメリカ的に近いという話で、片道3時間のドライブという日本では想像もつかないくらいことをやっています。
そんなわけでマーケットに行く日は、朝2時半起床というパン屋みたいな生活をしています。昼13時起きだった大学時代がなつかしいですね。
それでも毎回良い時間を過ごして帰って来ます。
農業インターンvs交換留学etc.
せっかくなので、僕の研修プログラムと他の海外に行く方法を比べてみます。
良かったのが、よりリアルなアメリカが体験できたことと、授業よりも農業が身近に感じられたことです。
アメリカの車の免許を取ったり、メキシコ人と野菜の配達に行ったりというのは、交換留学ではまずできないですよね。
うちのメキシコ人のドライバーは、眠くなるとハンドルをバンバン叩きながら全力で熱唱するのですが、それを助手席で朝4時に聞かされる僕を想像して下さい。
あの時は本当に逃げたくなりました。これも人生経験です。
それと、実際働いてみると、農業の色々なことが知りたくなりました。
授業より麻雀を優先させていた頃からすれば大きな進歩です。
それによって英語で話す意欲もわいてきたので、話したいこと・知りたいことがある、というのは留学の大事なポイントなんじゃないでしょうか。
他の留学がうらやましく思うのは、やっぱり時間の自由でしょうか。
週6を仕事で拘束され、日曜も田舎から出るのは難しいので、街にある大学で勉強できたらもっと遊べるんだろうなと思うこともあります。
それと同年代の人が数人しか農場にいないのも考えどころで、大学ならそんなことはないはずです。
農場の花こと、フラワーレイディ(花の収穫担当グループ)の平均年齢は、若く見積もって40才というところ。僕の言いたいことはお判りでしょう。
さいごに
長々と書きましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
こんなことやってる北大生もいるということです。
農場では色々なことが起こりますが、毎日を楽しく過ごせています。
これも深夜テンションでアメリカに行こうと決めたおかげです。
というわけで皆さんの中でもし留学や海外旅行などを考えている人がいたら、不安などは忘れて、ぜひ挑戦して欲しいと思います!
あと、海外農業研修に興味を持った人はjaecのサイト(http://www.jaec.org)をチェックしてみて下さい。人とは違う経験ができることうけあいです。