「つくしのこ」を後にし、向かうは山﨑宅です。移動すること3分。
山﨑宅、到着です。
家、ついて行きました
これ、「飛び出し坊や」っていうんです。滋賀県の交通安全啓発のゆるキャラです。
―入り口から滋賀愛が強い。
玄関から見た部屋はこんな感じ。
初対面の人の家に上がり込む、という行動に変な背徳感を感じながら部屋を物色します。
まず目に入ったのがこちら。
―ビートルズお好きなんですね
音楽は結構聞きますね。レコードもあるんですよ。
―うわ、家にレコードある大学生ってなかなかいないよ。
どうせなんでレコードかけますか。
(ぷわ~ん♪)
―(エロい…なんか部屋の雰囲気がエロく大人びた風になった…)
―あ、ここに食べかけの飯が
これは食べようと思ったら、試験科目を間違えていて、急いで家を出たから食べられなかった、その残りです。家にある残り物を全部煮込んでみました。まずかったです。
―まあ確かにまずそう。
―これ全部教科書ですか。量がえぐいですね。英語で書かれてるのもある…
「寝転んで読める」とか「楽勝」とかそういう言葉に弱いんですよ。
実際読んでみたら、全然頭に入ってこなかったですけど(笑)
―ぶっちゃけ一日ドンくらい勉強してるんですか
いやぁまー、常に勉強ですよ。ずっとしてますね(笑)
―自らを省みてしまうな…
―北海道の地図を載せているのは
行ったところの道筋を書いておこうと。北海道はだいたい全部行きましたね。
―まあ6年あれば行けちゃうか
―ミスドのカード、期限きれてますね(笑)297ポイントもためたのに…
今では思い出の品です…
―ポイント貯めたけど使えず終わる。ミスドカードあるあるかもしれませんね。
―何よりも気になるのはこの絵の数々ですね。
―これ全部自分で書いたやつなんですか?
そうですね、元々描いていて、趣味なんです。
―こういうのって描くのにどれくらい時間かかるんですか。
その時のインスピレーションにもよりますね。
―この絵はいったい…
これは、大野池をせっせと琵琶湖に改造している絵ですね。滋賀県民会の広報用に描いたものです。
―さっきから気になるんですけど、この絵に出てくる人々は何者なんですか?
これは“Smith”と呼んでます。Smithっていうのはより一般的な人の象徴として作っていて。そこに自分を投影するってことですね。
―全然よくわかんない。
目を書いてないので。そこに自分を投影できれば、そういう意味合いです
―何言ってんのこいつ。
―となると、このおじいさんも何かしらの特殊な意味が?
いえ、これは青木のおじいちゃんです。
―青木出しゃばりすぎ。もはや青木本人ですらない。
北大生活 6年目
―6年間、長かったですか
そりゃもう長かったですよ、早く卒業したいです(笑)
4年までは早かったんですが、5,6年が長すぎる。
いまはただ早く卒業したい。
―ご自身の大学生活のピークってどこでしたか?
いやもう今ですよ、今。今が一番楽しいです。
やっぱり今日が一番じゃないですか。今日を一番に楽しむのがモットーです。
―北大生にメッセージ・伝えたいことはありますか。
う~ん…
北大生は群れすぎだと思います。
―群れると何がよくない?
群れると独創性が生まれない。
何かに属すことはいいとは思うんですが、学校でも一人では何もできないだとか。そういうのは…。
もっと孤独に慣れて、孤独を楽しめないと、人生を楽しめないと、そう思います。
―ありがとうございました。では、そろそろ退散します…
突然の取材に快く応じてくださった山﨑さん。
そのお家には、滋賀への強い愛情と、医者への志、そして「孤独を楽しむ」哲学がありました。
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「家、ついて行ってイイですか?」北大生ver. vol.1
これにて終了です。
如何でしたか?
企画当初はごく普通の北大生を取材するつもりだったのですが、図らずも特別な北大生を掘り出してしまいました。
いや、もしかすると、どんなに「ふつう」に見えている北大生も、掘り下げて人生を垣間見てみると、誰しもが特別な北大生なのかもしれません。
次は、あなたのおうちにお邪魔します…