「今の夢は酪農家になること。」
酪農王国北海道。
そんな北大らしい夢を持つ学生に会ってきました。
将来は一般企業に、学校に勤めたい、とりあえず研究者に…
とぼんやり考えている人も多いと思いますが、
もう、大学生。
社会は目の前です。
今回は、色んな行動ができる大学生という時期を最大限利用し、夢に向かってアグレッシブに活動している彼を紹介していきます!
松崎陽平くんは北大でのあだ名が”けびん”ということで、けびんと呼んでいこうと思います!
けびんは、なんと兵庫出身。実家が農家なわけではない。
なぜ農業に興味を持ったのか?
「高校の進路相談で先生に何がしたいねんと言われて、前日に食べたお歳暮のおいしいベーコンが強烈でベーコン作りたいっすと答えたら農学部やな!になった。」
また、もともと食品の勉強がしたくて、農学部で学べることは幅広いから農学部にした。とのこと。
農業サークルも運営していて、農学部に熱い思いで入ったのかと思っていたため、少し拍子抜けしてしまった。
そんなベーコン愛で農学部に入った彼に将来の夢を聞いてみた。
「今の夢は酪農家になること。牛を牛舎じゃなくて放牧させ、その中でロボットが勝手に搾乳してくれる機械を使うと作業の時間が減ってその空いた時間でチーズなどを作って、売り回れるような仕事がいいなと思っている。」
以前けびんがサークルの合宿の講義で聞いた酪農家さんのやり方だそう。ニュージーランドでよく行われていてまだまだ日本にはさほど普及していないとのこと。
そんなシステムもあるんですね。酪農家さんの仕事のイメージは朝早くから始まり生き物を扱う大変な仕事というイメージがありました。筆者も目から鱗の技術でした!
農業系サークル Agees
北大に農業系サークルはいくつかありますが、その中でも歴史があるサークルです。
北海道は本州に比べ、農家さん一つ一つの規模が大きく広い。また、札幌近郊にも農家さんがいるので、農業に関わりやすい場所だそうです。
農業系サークルとして実際どんな活動をしてるかというと、
・毎週土日に農家さんのところへ行く
・1農家につき5人程お世話になる
・メンバーは農学部が多いが農学部以外の学生もいる
・毎週水曜に例会をして、活動報告や次回に農家さんのところに行く人を募集する
という活動をしているそうです。
昨日も農家さんのところへ行ってきたけびん、どんなお手伝いをしてたのか聞くと、
「ひたすら草むしっとった。」
おお!大変そう。
お手伝いは無償でしてるそう。
大変な仕事でもお手伝いに行きたいと思うモチベーションを聞いてみました。
「人それぞれやと思うけど、一緒に作業するメンバーと仲良くなれたり、わいわいしながら作業するのが楽しいから。食に関わる仕事がしたいからには、酪農だけに詳しくてもあかんやん、全体的に詳しくなりたいし、農家さんと話すことで、農家さんとつながりも持てる。そこかなモチベーションは。」
確かに農家さんとのつながりは日常では生まれないですよね。
Ageesのコンセプトは「気軽に現場へ」。農学を学校で勉強しているけびんですが、それにプラスして現場に行くメリットとは?
「ただ授業で受け取って、この作物がこの天気に弱いんですよとか言われても実際行ってみたらそんなことなかったり、やっぱ一個体一個体ずつちょっと違う訳やん、その特徴を実際見てみいひんとわからんから。あとは、実際に経験積んだ人の話を聞けるから違った観点で見れる。」
農家さんのお手伝いに行って大変なことばかり聞いてしまいましたが、ズバリ楽しみは?!
「毎回手作りの美味しいお昼ご飯を作ってくれるのが嬉しい。素材が良いから、とうきびとか、ミニトマトをそそのまま収穫しながら食べたりします。」
採れたての野菜〜美味しそうですね。