みさなん、こんにちは、なかいです。
突然ですが、大学の先生とお話したことはありますか?
教養でどうしてもA⁺が欲しかった講義の先生や、ゼミ・研究室の先生とならお話しする機会があるかもしれません。
しかし、北大は総合大学…!
数人の先生しか知らないなんて、北大の来た意味がない!!
…ということで、今回は「おいしい牛乳」の研究をする 北海道大学環境科学院の三谷朋弘先生をご紹介します。
おいしい牛乳ではなく まずくない牛乳??
早速ですが、「おいしい牛乳」とはどんな牛乳だと思いますか?
脂肪分が多い牛乳?
搾りたての牛乳?
放牧された牛の牛乳?
北海道といえば ”おいしい牛乳”。
いろいろな条件が思い浮かびます。
「しかし、現在流通している牛乳は、”おいしい牛乳” ではなく、実は ”まずくない牛乳”なんですよ」と、三谷先生。
まずくない牛乳ってなんだ……!!??
人間の味覚の大半は香りによって左右されます。
変な味や匂いがしない牛乳=まずくない牛乳
しかし、それはあくまで、まずくない牛乳であって、おいしい牛乳とは言えないそうです。
「牛乳の味は餌ですごく変わるんですよ」と三谷先生は言います。
比較的温暖な十勝地方では、牛の餌にトウモロコシが餌に入ります。
一方、寒くてトウモロコシの栽培が難しい根釧地域では、牛の主食となる牧草を育てています。
さらに道央や道南といった土地の狭い地域へ行くと、またちがう餌なのだとか。
一口に”北海道”といえど、地域によって様々なんですね!
「各地で餌も異なりますが、同じ牛に同じ餌を与えても他の要因で味は変わってくるんです。」
そもそも、おいしいと感じるものは人それぞれ。味覚も好みも違います。
「将来的に、いまよりたくさんの牛乳の中から選べるようになったらおもしろいですよね」
それが、三谷先生の夢です。
答えがないからおもしろい
そんな三谷先生は、実は北大のご出身。
後に先生になるような大学生。
さぞ勉強熱心だったかと思えば、ちがったようです。
北海道にあこがれて、地元・京都を離れ北大へ進学。
「バスケ部に入ったものの、バイトもせず、パチンコばかりやってましたね(笑)」
その後、卒業が近づき就活の段になっても、遊んでばかりでほとんどやらなかったそう。
同時に、就職氷河期と言われ、大半の学生が大学院へ進学し始めたのもこの頃でした。そんな状況だったこともあり、大学院への道を選んだそうです。
「今の学生は、しっかり勉強していて基礎学力も高いよね」と三谷先生はいいます。ただ、一方で考えたり創造したりすることを諦めがちだそう。
「”おいしい牛乳”もそうですが、答えがない中でああだこうだ試行錯誤するのが楽しいんですよ。 思考することをおもしろいと思える人になってほしいですね。 」
コロナウイルスの影響で、いい意味でも悪い意味でも慣習や常識が覆されつつある昨今。
答えをただ待つだけでなく、自分自身で思考・決断して、道を切り開いていける人間でありたいですね。
以上、なかいがお伝えしました!