※この作品は連続小説です。近日公開予定。
また、この物語はフィクションです。
Vol.1 合格発表後編―3月11日―
俺の名前は北 大志(きた たいし)。
この名前は、父さんが、「大志をもって強く生きていきますように」という願いを込めてつけてくれた。
今年の入学試験をくぐり抜け、4月から、北海道大学に入学することが決定した。
そう、つい先日、合格発表があったのだ。
合格通知書が家に届いた時、「合格だ……!合格だぁ!!念願の大学生だ!!!」と初めて実感できた。
しかしこの合格通知書が入った書類、やけに分厚かった。
なぜなら、投げ出したくなるくらい大量の入学手続き書類も、合格通知書と一緒に同封されていたからだ!
(新入生あるある〈1〉 自宅に配送される入学手続き書類の量に圧倒される。)
引っ越しの準備もあるのに、これだけの量の書類を処理しなくてはならないのか…。
入試後はもう少し暇だと思っていたのに、これでは友達と遊びに行けなくなってしまう…。
(新入生あるある〈2〉 遊びに行くことに命を懸けようとするが、引っ越しがあると特に暇な時間は少ない。)
それにしても北大の立地は素晴らしい。
大学も学生街も札幌駅徒歩圏内だし。
(新入生あるある〈3〉 「北大は立地が神」という話をしたことのない人0人説。)
でも大学に近くなるにつれて家賃が上がるんだっけ。
創成川より東に行けば家賃が下がるからって理由で、大学から遠めの家を選択したけど、これでいいのか?
(新入生あるある〈4〉 家選びが正解だったかどうかは住んでみないとわからないため不安になる。たまに失敗している人がいる。)
札幌に入ったら、まずは家具類とか生活に必要なものを揃えないと。
新生活始まってから「あれがない!」って焦らないように、今からリスト化しておこう。
それにしても、北海道っていう実家から遠い場所で生活するの、不安が残るなー。
しいて言えば、札幌が意外と発展していて、不便はしなさそうでよかった。
(新入生あるある〈5〉 北大に農場があること等もあって、札幌は田舎だ、というイメージをもって入試に来ると、札幌が意外と発展都市なことに驚く。)
まぁ俺は北海道でのびのび生活したくて北海道大学を受験したし、別に田舎くさくても良かったんだけどさ。
あー。なんか風邪気味だし今日は早く寝て、書類とかは明日やろーかなぁどうしようかなぁ。
(新入生あるある〈6〉 入試後、緊張が解けて風邪気味になる。)
(新入生あるある〈7〉 入試前までのしっかりものの自分は入試後いなくなる。)
―次回予告―
札幌に引っ越しを完了した彼に襲い掛かる「あるある!!」を、見逃すな!!