「北食のレジにはメッシがいる」
何を言ってるのかわからないでしょう。安心してください、私たちもよくわかりません。
これは、今は過ぎし夏のある日、JagaJaga編集部に寄せられた一通のタレこみ。
全く持って謎であります。
”北食”=”北部食堂”といえば、1年生を中心とした学生が多く詰めかける北大の食の憩いの場であります。
北大に数ある食堂の中でも一番規模が大きく、お昼には大変混みあいます。平日昼の人口密度は東京ディズニーランドのそれと肩を並べるでしょう。
そんな人混みの中に、かの有名な世界的サッカー選手・メッシがいたら、それはそれは大混乱が生じます。
一度北食にメッシが現れれば、写メの嵐に加えツイートは荒れ、2chにスレがたち、まとめサイトにまとめられ、縁がハグを求め、しまいには恵迪寮に連れ込まれ赤フンを履かされ行方不明になるに決まっています。サッカー界の至宝を失うことになります。
そうなんです、いるはずがない。わかりきってはいたけど、本物のメッシが北食にいるはずがないんです。
「北食のレジにはメッシがいる」
嘘をつけ。レジにいるのはそう、おばちゃんたちである。中にはきれいなお若いお姉さんもいるが、総じてみればおばちゃんである。何度でもいうが、おばちゃんである。メッシというよりは「バッバ」であり、バロンドールというより「タルンデール」である。違うか。
いや、待てよ、確かに総じておばちゃんであるが、彼女らのレジさばきの速さはサッカー選手の足さばきを彷彿させるようなテクニックを持つ。一瞬の輝きを放つ。そのおばちゃん達の中でも、一番のレジさばきテクを持つおばちゃん、その女性を寄稿者は「メッシ」と呼んだのだろうか。
しかし、無数にいるおばちゃんの中からある特定のおばちゃんを見つけるのは至難の業だ。男子大学生から見たおばちゃんなぞ、日本人から見たアフリカ人のように皆が同じに見えてしまう。
「見つけたい、なんとしても。北食のメッシをこの目で見たい。」
そんな探求心から始まったこの企画、スタートです。