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審判から試合を創る男―W杯の舞台へ―

6月某日、ある情報がJagaJaga編集部に寄せられました。

「この夏にラクロスのW杯に審判員として派遣されるツワモノがいます!」

各国のトップ選手が集まる世界大会で、審判をする人が北大にいる!?
これは話を聞きに行かないわけがない。

サッカーワールドカップで世界中大盛り上がりですが、今回はラクロスです。

ラクロスといえばプリキュア(編集部その①)
ラクロスといえばキラキラ女子大生(編集部その②)
という漠然としたイメージしかない編集部ですが、取材に行ってきました!

そうそう、これこれ

 

 

W杯で審判をするというツワモノがこちらの方!

理学院 修士2年
森部一斗さん

Photo by C.Seki

ラクロスとの出会い

―ラクロスを始めたのはいつですか?
大学1年からですね、ラクロスは。高校の時は帰宅部でした。
―へ~帰宅部だったんですね!なぜラクロス部に入ろうと思ったのですか?
たまたま体験会に行って、部の雰囲気も良かったし、楽しかったし。もっと上手くなりたいと思って入ったって感じですかね。今は社会人リーグでちょろちょろっとやってるくらいです。
―もともと大学では運動部に入ろうと思っていたのですか?
全然もう考えてなかったです。たまたま、本当にたまたま。

まさにラクロスとの運命の出会いですね。

―ラクロスのどんなところがおもしろいですか?
ゴールの裏も使えるので、戦術も無限大に出てくるんですよね。あとは男子はボディコンタクトもOKなので、「地上最速の格闘球技」って呼ばれてるぐらいで。まだまだ発展途中の競技ですね。

地上最速の格闘球技…かっこよすぎる!!
ラクロスに関しての知識がほぼゼロの私たちに、色々と丁寧に教えてくださいました(感謝)

審判員としてW杯の舞台へ

―審判の資格をとろうと思ったきっかけは?
ラクロスを始めてすぐのときは全然そんなこと思ってなかったです。1年生の時に4年生の試合の見学に行くことがあって「ルールがわからん、けどなんかプレーは止まった」みたいなことが多くて。先輩に聞いていくうちにどんどんおもしろいなと思ったのが1つです。あとは僕が1年生の時の先輩に、めっちゃ楽しそうに審判をやっている方がいたっていうのがあって、やってみようかなと思って審判を始めました。

Photo by C.Seki

―W杯の審判をすることになった経緯は?
えっと、まず去年のアジア大会にたまたま行けることになって、
―ストップ!アジア大会に行けることになった理由は!?まずそこがすごい!
4年生の時は下の代の審判員を育成するっていうことをやっていて、育成していた何人かが2級になったっていうことが僕の活動として評価を受けて、声がかかったんです。
(※ラクロスの審判員には1級、2級、3級がある)
―で、そこから今年のW杯に?
公募って形で全国の1級・2級審判員に声がかかって、海外のチャンスがあるなら自分も高めたいしっていうので応募して、選考を通って行くことになりました。
―日本からは何人の審判員が行くのですか?
本大会は9人ですね。あとは付帯フェスティバルも合わせると全部で11人。

その9人に選ばれたんですね!
ラクロスの審判員として海外に行ったのは北海道では森部さんが初めてで、W杯の舞台に立つのも北海道初だそうです!

Photo by N.Sasaki

 ―先程、「自分を高めたい」とおっしゃっていましたが、審判として高めるとはどういうことでしょう?
怪我させないようにするっていうのが審判の大前提であるので、どう見れば危ないプレーを防げるのかとか。ファールとかの判断って審判の主観になっちゃうので、怪我させないためにも、見ていない部分で選手がどう動くのか、プレーの流れも予測しながらやっていく。そこの部分を高めていくっていう。

ただその場を見るだけでなく、プレーヤーとしての目線で考えることも必要なんですね。

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人生の最期に食べたいものは、おばあちゃんのおにぎり。