選挙童貞を卒業しよう
和歌山県の若者の投票率の向上を目的とした「和歌山リア10プロジェクト」の一環として作られたポスターのキャッチコピーである。そのほかにも「初体験は、18の夏がいい。」「CDを買わなくても投票できます」など、刺激的なキャッチコピーが並ぶ。ネット上で話題を呼び、賛否両論があったが10代の選挙に対する意識づけくらいにはなったはずだ。
大学生のリアルな政治観
去る7月10日、参議院選挙の投開票が行われ、私 編集部ヤマモトも無事、選挙童貞を卒業してきた。投票後は、謎の緊張感と安堵に包まれ、まるでテスト用紙を提出した後のような気分であった。
正直に白状すると、私には政治がよく分からない。メロス状態である、恥ずかしながら。憲法改正、集団的自衛権、社会保障、待機児童、奨学金…全く分からないわけではない、しかし問題の核や解決策の話まで行くと、よくわからない。誰が、何が、どの情報が正しいのか、わからない。
興味も、ないわけではない。が、すごく興味あるかといえばそうではない。ニュースアプリで開くのはもっぱら娯楽やスポーツの記事。「参院選、争点は?」と「この夏モテる男性の仕草50選」なら後者の記事を開く。候補者の演説や公約よりも、ユーロ2016の結果が気になってしまう。ポルトガル、おめでとう。
支持政党だって、特にない。ちゃんと考えてもいない。家族はともかく、友人と支持政党の話なんてしたことがない。「有村架純か本田翼か」の議論なら何度もしたが「自民か民進か」なんて生まれてこのかた議論したことないし、盛り上がる気がしない。
恥ずかしいが、私の政治観はこんなレベルである。しかし、これこそがリアルなのではないか、とも思う。別に自分がマイノリティだとは思わない。周りを見渡しても、こんな北大生が大勢いる。(もちろん、政治をきちんと考えている北大生も大勢いる。)日本の将来を憂いはするものの、「日本の将来やばいよな(笑)」「な、どうすんだろなマジで」で会話は終わる。今まで親の庇護の下でのうのうと生きてきた私達には、政治・政策の一つ一つが自分ごとに捉えられないのかもしれない。
確かなこと
が、しかし、私にも、一つだけ確かにわかることがある。
「投票には、行ったほうがいい。」
これは、たぶん、絶対だ。政策がわかんなくても、僕ら若い世代こそ、投票にだけは行ったほうがいい。詳しく知りたい人はググればいいし、まあおそらくググらないだろうからここら辺の記事を読んでください。
http://action-now.jp/archives/4023
要は、高齢者の投票率が高い傾向がある今、政治家も高齢者に傾いた政策を講じているけれど、若者の投票率が上がれば若者に有利な政策が増えるよねって話だ。ざっくり過ぎるが。
昨晩、10代の投票率が発表され、10代全体で45.45%、18歳の投票率は51.17%、19歳は39.66%だった。結果的には10代の投票率は全体の投票率54.70%を9.25ポイント下回る結果となった。
さあ、北大生は投票に行ったのか。
仮にも旧帝大、北海道の最高学府であるはずの北海道大学の学生の投票率はいかほどなのか。
北大生の投票率は、いったい何%なのだろうか?
我々JagaJaga編集部が調査してきた。
→NEXT, 北大生投票率 43%か